老害TRPGゲーマーのぼやき

ある老害ゲーマーがいろいろ書きます。

TRPGをうまくなりたいと思うのは間違い

TRPGうまくなりたいですね」

最近、TRPGのグループや若い子らと囲んでいるとよく言われることだ。

TRPGの「うまい、へた」ってのはどうも何に起因するかがわからない。

うまく動けないから? データが作れないから? それとも気の利いたことが言えないから?

いろいろそれぞれ問題を抱えているのがわかる。

が、正直なところこれらのうまい下手なんぞ遊ぶグループごとに変わるだろうし、AのグループでうまくできてBのグループではうまくできない、という場合Aのグループの環境のほうが楽しめるわけだから、そっちに集中したほうがよくない? と思う。

 

選択と集中についてはこっち見たほうが早い。自分は全く関係ないけど)

 

事業における「選択と集中」とは?メリット、成功・失敗事例をご紹介 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア

 

そのグループごとに最適解があることに対し悩んでも仕方がない。

大事なのは、GMを攻略することだ。

 

GMを攻略する」

TRPGってのはGMごとに傾向があるもので、データとか分けわかんねーっていって、適当にやってるやつもいれば。がっつり組んでいるやつもいる。

特に、ダブルクロスとかで聞いたことがあるのが

「過去の版のシナリオリメイクをしていたが、データも何もかえずに3rdに持ち込んで、一人で楽しんで一人で遊んでいた。PLは置いてけぼりだった」

という感じの話。

この場合、さっさと卓を解散するほうが楽だと思うのだけど。

このGMを攻略するには「GMが楽しければPLが楽しくなかろうとどうでもいい」というのを見極めて、GMの承認欲求を満たしてやることだ。

あ、PLが楽しむ方法=うまくやる わけじゃないのでね

 

他にもこういう事例がある。

GMNPCが活躍して自分たちは見ているだけだった。GMのエモがあるだけでPCがいる意味はなかった」

こういう卓に当たった時、大事なのはGMのキャラがイチャコラしているのを見るだけで、それにエモみを感じる人こそが向いていると言える。

なお、筆者はエモなんぞかけらもわからんし、過去は「おいしい状況」というものはあったけどいつの間にエモが生えたん? という顔をしておく。

とにかく、この手のタイプは観客であることを要求されるので「あーGMのキャラいいね」とつぶやきつつ裏でsteamを開けてウイニングポストをすることをお勧めする。

まぁ、ポケモンやってもいいし、GMに付き合いつつTRPGには付き合わない。無駄な時間は別のことに使うのが正解。

オフラインの場合は、外れだと思っておいしいご飯を食べてこっそりスマホとか見てよう。どうせ気づいても注意なんぞしてこないし。

 

GMのデータが強すぎて、勝てない」

そのGMはレギュレーションの提示が下手なので遊ばないのがただしい。

ブレイクスルーがあるゲームであれば、何とかなることが多いが、明らかに「バランスの悪い敵を真正面から倒せ」ってのも無理な話だ。

が、一方でPL側がデータの読み込みが甘くいわゆるフィアゲーでいうところのサンプルキャラクターの基準に達してないキャラクターを作っているのであれば、注意しないGMもあれだけど、PLも大概悪い。

PL側としては、やりたいキャラクターを放棄して「システム名 強い組み方」とかで検索してもよいだろう。

まぁ、今は大概クトゥルフ神話RPGなので強いとか弱いとかあんまりないとおもうが。

 

「リドルがでてくる(謎解き系シナリオ)」

TRPGが謎解き系だって、まぁ昔からその手の謎のカギを解除してシナリオを進める方法があったけど、個人的にはそれはだめだ。

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昔、アリアンロッドハートフルというリプレイがあって、これがなかなか面白い。

ダンジョンの中で、いわゆる謎解き系の選択肢があるのだが、AとBの選択肢があるとして、PTはそれぞれ個々のPCが選択肢を選んで、それぞれの答えの部屋を突破していくというもの。

AとBでAが正解、Bが外れならAが簡単な敵とかお宝で、Bにえげつないトラップや強い敵を配置するという手法。

この手法でいいのが「シナリオが停滞せずに、ダイス振れば先に進む」ということ。

 

……が、まぁ世の中そんなもんじゃない。

謎解きが大好きなGMは、謎を解かないと進めないシナリオ設計が非常に多い。

そして大概意味が分からないか、PLに思考を戻して長考させようとしてくる。

TRPGだから、キャラで演技的な風潮の中、PLそのものに思考を揺り戻すのはどうかと思うが、この手のGMは答えを出して「難しかったでしょー」と俺の考えたカッコイイ謎を解説することが快楽なので、失敗しても気にせず付き合ってあげよう。

どーせわからんのはわからんのだから。ダイス振ってこたえだすのもダメなやついるしね。

 

さて、ここまで書いてというか、読んできた諸君ならわかると思うが。

ぶっちゃけていうのであればまともに付き合わないというのがGMの攻略だ。

グループで延々とプレイしていればGMのあれこれなんぞ普通にわかるだろうしね。

TRPGがうまくなることってのは結局のところ小成功の積み重ねだしそれなら、それを与えてくれる人のところに行ったほうがいいと思う。

あと、TRPGで成功を得るための経験はぶっちゃけTRPGでつめることではないので、TRPGばかりやっている場合は、一度みなおしたほうがよろしい。

 

なお、その卓にとっての答えを出して遊ぶということは、自分のやりたいことや楽しいことをまず封印するところから始まる。

そこまでして時間を浪費したいかどうかもあるだろう。

 

他にも、面白いGMの報告が来ている。

例えば

・「PC1さんのキャラクターが強すぎるんで、ほかの人の出番を奪うので弱くしてください」ほかを強くするんじゃなくて、一人を弱くするというのはなかなかないよね。

・「キャラロールをしてください」といいつつ、そのキャラロール(演技)はシナリオに関係ない。

・「普通の初心者にあれこれPLとして接していたら、それを素晴らしいロールプレイとしてカウントされた挙句、めちゃめちゃ演技したことになっていた」

・「シナリオを持ってきたのはいいけど、1ミリでもシナリオの記述から外れると何もできなくなる」

TRPG初心者が来ているのに遊び方を説明せずに、キャラの演技がどうこうという話をしている。

他にもオンオフとわず、いろいろなGMやPLと接してきたが、結局のところGMにそってやればその日は何とかなるので、あきらめてやりたいことをやらずに遊ばずに忖度するのが一番楽ですよ、それがうまいTRPGプレイヤーなんじゃないでしょうかね。

 

そういう意味ではうまくなりたいとはかけらも思わないですがね。